歯も体も定期的なチェックを受けましょう

大人が歯を失う原因第1位の歯周病は、命にかかわる病気につながることも。適切なケアで対策を行いましょう。
監修●有山よしのぶ歯科医院 院長 有山 佳伸





歯周病菌が血液に入り、全身の病気の要因に
歯周病になると出血しやすくなるのは、歯のまわりで繁殖した歯周病菌が歯ぐきに炎症を起こすため。放置すると歯ぐきや歯を支える骨が溶けて歯が抜ける原因になるだけでなく、歯周病菌が血液に入って全身の組織に送られます。
その結果、「動脈硬化」が促進され「狭心症・心筋梗塞」のリスクを高めたり、血糖値を下げるホルモンの働きを低下させて「糖尿病」を悪化させます。
歯周病対策は、歯だけでなく全身の健康を守るうえでも重要です。
歯周病の症状
●脳梗塞 ●肺炎 ●認知症 ●関節リウマチ ●慢性腎臓病
歯周病対策
歯周病の発症は生活習慣病と関連の深い「生活習慣」の影響も受けています。そのため、歯磨きや歯科健診に加え、動脈硬化や糖尿病などの病気のリスクを減らすことで、歯周病予防につながります。
●禁煙する ●よく噛んで食べる ●栄養バランスのよい食事をとる ●規則正しく食事をとる ●ストレスを軽減する
当健康保険組合では被保険者に対し、デンタルドア社が展開する口腔内スキャンにより自身の歯の健康状態を認知できる「スマート歯科健診」や、歯科医師による「標準歯科健診」を提供しています。事業所で歯科健診の機会が有りましたら是非受診しましょう。


被扶養者のみなさん、毎年健診を受けていますか? ご自身のため、そしてご家族のためにも、元気に生活が送れるよう健康を守ることが重要です。特定健診は40歳以上の方が受ける健診で、メタボリックシンドロームに着目し、生活習慣病の予防を目的とした健診です。年1回の健康チェック、忘れずに健診の予約を入れましょう。
毎年健診を受けていると、自分の体の状態の経年変化を見ることができる
毎年健診を受けていれば、年ごとの健診結果と見比べることができ、検査数値の小さな変化にも気づくことができます。
体重や腹囲、血圧、血糖値、コレステロール値等は昨年と比べてどうなっているか、健診結果を受け取ったら、必ず確認しましょう。また、数値が基準範囲内であっても、昨年や一昨年と比べたときに、徐々に変化している場合は注意したほうがよいこともあります。気になる数値があれば、生活習慣を振り返って健康管理に役立てましょう。

生活習慣病は自覚症状がほとんどないまま進行、健診が病気の早期発見につながる
生活習慣病は、初期の段階では自覚症状がほとんどないことが多く、気づかない間に病気が進行します。厚生労働省が全国の一般病院を利用する患者を対象に行った調査によると、糖尿病では半数近く、高血圧性疾患では3割強の人が、自覚症状がなかったと回答しています(下図)。
厚生労働省「定期健康診断結果報告」※によると、定期健康診断で何らかの異常の所見が認められた人の割合は、2022年では58.3%という結果が出ています。健診は生活習慣病の予防だけでなく、早期発見・治療につなげる重要な機会です。異常が見つかったら放置せず、必ず再検査を受けてください。
※労働安全衛生法に基づく定期健康診断の結果についての事業場からの報告を集計したもの。
●外来患者のうち自覚症状がなかったと回答した人

注:「診察・治療・検査などを受ける」ため来院した者で「自覚症状がなかった」者の数値。
「令和2(2020)年受療行動調査(確定数)の概況」(厚生労働省)より
当健康保険組合の選べる健診コース
● 家族健診・配偶者健診
~費用がかかってもがん検診まで受けたいあなたに!~
| 費用(自己負担金) | 一律 5,000円 |
|---|---|
| 対象 | 35歳以上の被扶養者、35歳未満の被扶養配偶者 |
| 申込期限 | 令和8年7月31日(金)まで |
| 受診期間 | 令和8年12月下旬まで |
● 集合契約 A・B
~無料の特定健康診査を受けたいあなたに!~
| 費用(自己負担金) | 0円 |
|---|---|
| 対象 | 40歳以上の被扶養者 |
| 受診期間 | 令和8年12月31日(木)まで |

── 検診で早期発見できれば治りやすい ──
日本で患者数が増えている乳がんや、若い世代にも多い子宮頸がんは、自覚症状がない初期こそが完治・寛解の可能性が高い時期です。初期で気づくためには検診がカギ。忘れずに受診しましょう。
乳がん・子宮頸がんは決して他人事ではありません
乳がん
運動不足や高脂肪食、出産年齢の高齢化や出産する子どもの数の低下などによって、乳がんの患者数は増加傾向にあり、日本人女性の9人に1人が乳がんと診断されています。
30代後半から患者数が急増し、女性にとって仕事や子育てで忙しい時期と重なるため、検診の受診がおろそかになるリスクがあります。
●乳がん罹患数(女性)

出典:国立がん研究センター がん情報サービス「最新がん統計」
子宮頸がん
子宮頸がんは、性的接触によるウイルス感染が原因で、患者の38%を20~30代が占めています。発症年齢のピークが出産年齢と重なり、治療によって妊娠・出産が難しくなることもあります。
自覚症状がないまま進行するため検診が非常に重要です。
●20代でも子宮頸がんになる
幼い子どもを残して亡くなる患者が多いことから「マザーキラー」とも呼ばれる。

出典:国立がん研究センター がん情報サービス 全国がん登録に基づく全国がん罹患数・率 2021年(上皮内がん含む)
早期発見のためにできること 乳がん・子宮頸がん検診を受けよう
乳がん検診
がんの進行具合によって4つのステージに分けられ、ステージ1で発見し、治療開始した場合の10年生存率は90%以上です。
40歳以降に、2年に1回の検診が推奨されています。
検査にはマンモグラフィ(X線)と超音波(エコー)があり、どちらかを選ぶ場合や併用する場合もあります。
マンモグラフィ
- 40歳以上、とくに閉経後の女性の乳がんの早期発見が得意
- 触っても気づかない初期の乳がんを発見しやすい

超音波
- 乳腺が発達している若い世代でも、しこりを発見しやすい
- 妊娠中でも受けられる

子宮頸がん検診
前がん病変(がんになる前の状態)や、ごく早期の段階で発見できれば、子宮を残しておける可能性が高く、身体的・経済的・精神的な負担が大幅に軽減されます。
この段階では無症状のため、発見するには検診の受診が必要です。20歳以降に、2年に1回の検診が推奨されています。
検査では子宮頸部をやわらかいブラシでこすって細胞を採取します。

「HPVワクチン」性的接触をする前に、原因となるウイルスの感染を防ぐ予防接種です。12~16歳の女性は無料で接種できます。ワクチンを接種しても、子宮頸がんを完全に防ぐことはできないため、検診は必要です。
当健康保険組合では乳がん・子宮頸がん検診を提供しています
● レディース検診
~kencom登録者限定で実質0円に!~
| 費用(自己負担金) | ◦ 乳がん検診 500円 ◦ 子宮頸がん検診 500円 |
|---|---|
| 対象 | 女性被保険者 |
| 申込期限 | 令和8年7月31日(金)まで |
| 受診期間 | 令和8年12月下旬まで |
